歯周病菌を増殖させる黒幕菌を発表

 サンスターは7月22日、「30代から始めよう!歯周病予防による“健康貯金学”」セミナーおよび歯周病研究発表会を開催した。
 
 発表会は2部構成となり、第1部では、「30代からはじめてほしい歯周病予防」と題し、大阪大学大学院歯学研究科の村上伸也教授が講演。歯周病の実態とその対策について語った。続いて、サンスター研究開発統括部産官学推進リレーション室の永谷美幸氏が「歯周病を予防して健康貯金を!」と題し、医科医療費と残存歯数の関連を紹介した。さらにユメパートナーズ代表の伊達有希子ファイナンシャルプランナーは、「ライフプランにおける『健康貯金』の重要性」をテーマに、お金と健康の関係と重要性について、ライフプランの観点から講演を行った。これらの内容についてのトークセッションでは、永谷氏、伊達氏のほか、バドミントン日本代表選手として活躍した潮田玲子氏が登壇。それぞれの立場や経験から活発な意見を出し合った。

大阪大学大学院歯学研究科の村上伸也教授が講演
トークセッションでは、永谷氏、伊達氏のほか、バドミントン日本代表選手として活躍した潮田玲子氏が登壇

 第2部では、6月に歯周病学会で発表した最新の歯周病研究内容について、サンスター研究開発統括部オーラルケアイノベーション研究開発部の犬伏順也氏が、現在のサンスターの歯周病研究を紹介し、歯周病菌を増殖させる黒幕菌「フゾバクテリウム・ヌクレアタム」(F.n.)に関する知見を発表した。締めくくりに登壇した、サンスターグループ執行役員日本エリア消費財マーケティング担当の鈴木裕子氏は「健康貯金というテーマを通して、オーラルケアや歯周病予防により興味を持っていただきたい」と抱負を述べた。

サンスター研究開発統括部オーラルケアイノベーション研究開発部の犬伏順也氏
サンスターグループ執行役員日本エリア消費財マーケティング担当の鈴木裕子氏