ミールキットなどの食のサブスク「Oisix」を展開するオイシックス・ラ・大地は、8月31日の野菜の日にちなみ、2025年に注目される青果のトレンド商品を発表した。

 今回発表した商品は、同社の青果バイヤーがOisix会員の嗜好情報や、商品レビューから読み取れる顧客ニーズ、専門家・畑の動向などを元に独自に選出したもの。「タイパベジ(時短料理に向く)」「スペパベジ(保存に場所を取らない)」「極生ベジ(生でもおいしい)」「きくベジ(身体に効く=栄養素が高い)」「ジャパントロピカル(国産トロピカルフルーツ)」の五つのテーマに沿ってその中身を紹介した。

 例えば、「タイパベジ」は、野菜がメインのおかずになるものを紹介。簡単調理ができ、かつ食べ応えもある野菜料理として、肉厚の「サーロインなす」や「あわびしいたけ」「ステーキれんこん」などを取り上げた。

 一方、「スペパベジ」は、国内初の新品種「ミニだいこん」「手乗りキャベツ」「ミニ白菜」などの作付けを生産者に依頼し、今秋初めて出荷。お客の「大きな野菜を買っても使い切れなくて半分駄目にしてしまった」「しなびてしまった」などの冷蔵庫のスペース悩みに対応している。

 なお、これらのトレンド青果を使った人気料理家・寺井幸也氏監修の「Kit Oisixメニュー」も10月から販売する予定だ。

 同日開催された発表会で、執行役員Oisix商品本部と調達本部の本部長を兼ねる冨士聡子氏(冒頭写真、一番右)は、ネットの八百屋からスタートしたOisixは、野菜に精通している(=クレイジー)ことから、野菜の活用をさらに極める「Oisixクレイジーベジフル宣言」を発表。地球温暖化による天候不順から、規格外品や豊作品が発生していることを受け、今後は、規格外の野菜の商品化・販売を強化するほか、保育園事業での食育事業も強化する意向も示した。