アマゾンは、7月16~17日に開催された年に1度の割引セール「プライムデー2024」が過去最大の売上高を記録したと発表した。金額などの詳細は公表されていないが、プライム会員は35以上のカテゴリーで何百万ものお買い得商品を購入し、過去のどのプライムデー・ショッピング・イベントよりも多くの商品を購入した。

 ワールドワイド・アマゾン・ストアのダグ・ヘリントンCEOは「世界中の何百万人ものプライム会員と、イベントを盛り上げてくれた世界中の従業員、配送パートナー、販売者のおかげで大成功を収めることができた」と述べている。

 会員は、ソル・デ・ジャネイロ、アップル、ダイソン、リングなどの人気ブランドや、トゥルースキン、アロハ、ブルーランド、ネイティブペットなどの中小企業の商品を購入することができ、米国の会員はこれまで以上に中小企業の商品を購入することができた。アマゾンの幅広い品揃えを可能にしている独立系セラー(そのほとんどが中小企業)はプライムデーのイベント期間中、2億点以上の商品を販売したと、独立系セラーとの協業が成長の主因だと強調している。

 今回は多彩なサービスとの連携や配送の効率化も進めた。会員はアマゾン・デバイス、アマゾン・ミュージック・アンリミテッド、キンドル・アンリミテッドやオーディブルの定期購読や、アマゾン・フレッシュとホールフーズ・マーケットの食料品宅配、さらにグラブハブ・プラスの食品宅配などのお得なサービスを利用したという。米国のプライム会員はプライムデー期間中、数百万件の注文の配送を一本化することを選択し、推定1000万回の配送を節約し、二酸化炭素排出量の削減に貢献した。

 アマゾンの新しいAIを搭載した会話型ショッピングアシスタント「ルーファス」も、本格的に顧客の購買をサポートした。さらに、プライムデーの期間中、何百万人もの顧客がアマゾン・インスパイアを訪れた。これはアマゾンアプリ内のショッピング体験で、顧客が他の顧客やインフルエンサー、好きなブランドの動画や画像を探索することで、商品を発見し、シームレスに買い物をする方法を提供している。

 アマゾンの株価は7月8日に史上最高値201.20ドルを付けた後は一服していたが、19日の180.11ドルで底入れの気配を見せている。