アマゾンがマイクロソフトとゲームでの提携を発表した。アマゾンのインターネットTVサービス「Fire TV」の新機能として、マイクロソフトのゲーム機「Xbox」のソフトをハードなしでプレイできるようになったのだ。

 7月から、マイクロソフトのゲームサブスク「Xboxゲームパス」の会員は、XboxアプリからFire TVデバイスに直接アクセスして、ゲーム機なしで数百のクラウド対応ゲームを利用できるようになった。

 必要なのは、リモコン(Fire TV スティック) と Bluetooth 対応コントローラーで、これらがあれば、RPG(ロールプレイングゲーム)の「スターフィールド」「フォールアウト4」から、レースゲーム「フォルツァ ホライゾン 5」まで、クラウド上でプレイできる。ちなみに、Fire TVスティック4K Max(2023年版)またはFire TVスティック4K(同)は49.99ドルから購入可能だ。

 また、アプリから「Xboxゲームパス・アルティメット」に申し込めば、月々の料金が安くなり、人気のシューティングゲーム「フォートナイト」は会員登録不要で無料でお試しプレイが可能になる。

 ゲーム端末が不要なので、たとえばリビングルームのテレビから別の部屋に移動したり、外出先に持ち出したりも簡単にできる。さらに、「フォールアウト」シリーズのファンなら、「フォールアウト4」「フォールアウト76」などをクラウド経由でプレイするだけでなく、プライムビデオで「フォールアウト」のテレビシリーズを見ることもできる。

 アマゾンにとってはさらなる顧客の囲い込み、マイクロソフトにとっては顧客接点拡大によるユーザー獲得が狙いと言えそうだ。