イオンリテールは７月から、店舗従業員に向けて、挨拶・笑顔の向上を図るAI教育を開始する。新入社員の配属店舗を中心に約240店舗で実施する。
教育には InstaVR社が提供するAI端末「スマイルくん」を活用する。エッジAIを使った店舗での笑顔・発声教育は世界初となる。
スマイルくんは従業員の笑顔や発声をリアルタイムにAIが分析し、その完成度を評価するというもの。450以上の表情の特徴点や、声量、滑舌、 音程の分析が可能だ。
目元や口元などの笑顔のポイントを100段階で判定するほか、発声についても即座にフィードバックするため、ゲーム感覚で楽しむことができるのが特徴。
利用実績は日々データベースに蓄積されることから、各従業員の成長の把握や店舗・売り場間でのパフォーマンス比較にも役立つほか、レベル上位者への賞賛や表彰などを行うことでのモチベーション向上にも生かすことができる。
イオンリテールでは昨年7月より、一部店舗（8店舗／約3400名）にてスマイルくんの実証実験を実施。実験店舗ではお客の笑顔と挨拶の実施率が導入前と比べて約1.6倍に向上したという。同社では店舗の人材教育においてもDXを活用し、顧客満足度向上に向けてより一層力を入れる構え。
