ハナウェルに込めたおいしさとやさしさの思い

「パワープライスにロングランプライス」およそDSとは似ても似つかぬ整然とした売り場に差し込まれたアクシアルリテイリングの価格訴求のPOP。前期(2024年3月期)アクシアル誕生10周年を機に初心に帰ろうと掲げた、原信ナルス、フレッセイ統合のグループ力を生かす「マスメリット創出」の象徴的事例だ。いずれもEDLPを目指すものだが、パワープライスは無期限、ロングランはメーカーの協力を得て3カ月を目安に低価格を打ち出している。

 前期アクシアルの業績は、当初増収減益予想だった。だが蓋を開けてみれば、売上高は2702億2400万円(前期比6.0%増)、営業利益117億7900万円(同12.8%増)、経常利益123億3200万円(同12.7%増)、の好決算。原和彦社長兼CEOは、「値上げが思った以上に受け入れられたこと。それでも生活防衛意識が高まるとみて、毎日使う牛乳、卵などの日配品、生活必需品の類は競合よりも価格を抑え、EDLPで提供したことが功を奏した」と明かす。

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