米調剤薬局チェーンのウォルグリーンが、患者が処方薬を節約できるように設計されたデジタルツール「Rxセービングス・ファインダー」(写真)の無料提供を開始した。

 アメリカでは公共、民間を問わずさまざまな処方薬の割引カードが発行されている。小売り側から見れば患者を囲い込む効果があるが、肝心の患者は処方薬ごとに使える割引カードを探すのが煩雑になってきている。

 Rxセービングス・ファインダーに処方薬の種類を入力すれば、最低価格が表示され、第三者を含めた処方箋の割引カードを入手できる。患者はショートメールやEメールで割引カードの価格にアクセスでき、それを店舗の従業員に見せればよい。

 ウォルグリーンによれば、インフレを背景にアメリカ人の3分の1以上がコスト削減のために処方箋の補充を避けており、1億3100万人以上のアメリカ人が少なくとも一つの処方箋薬を服用しているという。

 患者が複数の割引カードを検索する手間を省く一方で、ウォルグリーンの従業員の作業負担の軽減にもなるという。