新型コロナウイルス蔓延防止のため、タイ政府は2020年3月26日、物流関係以外の外国人の出入国を原則禁止にした。タイ観光スポーツ省のデータによれば、その前年は外国人旅行者が過去最高の約4000万人。推計観光収入はおよそ7.6兆円レベルにあった。丸1年、外国人観光客がいなかった21年はその観光収入の99%が失われたとされる。観光収入の多かったタイ政府は今インバウンドを重視し、なんとか外国人に戻ってきてもらえるように必死だ。

 19年の観光客数は3979万7406人で、国籍別では中国、マレーシア、インド、韓国、ラオスの順に多かった。日本人も同年が過去最高で180.6万人が訪れた(国籍別第6位)。ウイルスが世界中に蔓延し始めた20年1月、2月は前年とほぼ同程度にあったが、3月から激減し、国全体がほぼロックダウン状態になった4月以降は観光客の入国は完全に絶えた状態になった。

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