買い控えと人手不足がポストコロナで加速

 センター出荷型のネットスーパーが、早朝や夜間も含め1~2時間単位の配達をウリに、生協の牙城に切り込んできた。しかし、パルシステム生活協同組合連合会(以下、パルシステム)の渋澤温之代表理事専務理事は、「いろいろな方法もあるだろうから、やってみたらいい」と静観の構え。「我々もこれまで週2回や夜間の配達、時間指定など様々な配送方法を試してきて、今も一部エリアで、高齢者専用の配達の実験をしている。ただ、きめ細かな配達はニーズとしてはありそうに見えるが、コストを考えると実施するのはなかなか難しい。週1回の生協の宅配は40年かけて作り上げてきたもので、我々は今後もこちらを続ける」と自信を見せる。

 むしろ渋澤専務理事が気に掛けるのは、消費マインドの低下と物流環境の悪化だ。

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