11年ぶりの最終赤字を計上

 ヤマナカの前3月期連結決算は、「収益認識に関する会計基準」などを期首から適用しており、単純比較はできないが、売上高に相当する営業収益は866億5700万円で、実質減収だった。物価高などを背景に節約志向が高まったことによる来店客数の減少が響いた。収益が悪化した店舗の減損損失など、特別損失に8億2800万円を計上し、純損益は6億5600万円の赤字(前期は7億2100万円の黒字)だった。純損益は11年ぶりの赤字を喫した。

 決算会見の席上、中野義久社長は「(2022年2月の)創業100周年ということで、前年から成長戦略に取り組み、その成果を出したかったが、残念ながら環境は(物価高など)かなり厳しかった。ただ、これまで取り組んできたことは、いろいろな意味でシード(種)になって、これからの成長につなげていく。この4年間をそういう形の年にしていこうと整備している」と、厳しい外部環境と成長戦略の方向性について述べた。

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