既存店売上高は前年実績を下回る傾向

 ヤマナカ(愛知県名古屋市)の2020年3月期決算は、微増収減益だった。新店や建て替え店舗の売上高の増加が閉店店舗と既存店売上高の減少をカバーし増収を達成したが、消費税増税後の販売促進策の強化による広告宣伝費の増加、新店・建て替え店舗の経費増などが利益を押し下げた。

 全社ベースの既存店売上高は前期比1.5%減となった。業態別に見ると、レギュラー業態の「ヤマナカ」、「フランテ館」などの既存店売上高は1.7%減、高質スーパーの「フランテ」は0.6%減だった。増税の影響などによる顧客の節約志向は根強く、年度を通じて既存店売上高は対前年実績を下回る傾向が続いた。ただ、3月単月は新型コロナウイルス感染拡大による内食需要の拡大で8.0%増と堅調だった。

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