オランダでは近年、ノンアルコール飲料の人気が上昇している(※オランダで「ノンアルコール飲料」はアルコール度数が0.5%を超えないものを指す。「アルコールフリー」も同義)。ノンアルコール飲料といえば、これまではビールが中心だったが、ここ数年はワインや蒸留酒の種類が増えてきているほか、品質も各段に向上していることが背景にある。

 このトレンドの象徴的存在が、昨年オープンしたノンアルコール飲料の専門店チェーン「NIX&NIX」。店構えは普通の「酒屋」だが、棚に並んでいるビール、ワイン、蒸留酒などはすべてノンアルコール商品だ。創設者のウィム・ブークマ氏が国内外の有名ブランドから小規模スタートアップまで、さまざまなメーカーと連絡を取り、150種類以上の商品を集めた。当初はオンラインショップのみでの販売だったのだが、オランダ南部のティルブルフ市を皮切りに、昨年後半にはオランダ各地に4店舗を相次いで出店した。

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