定量目標を定め、今一度稼ぐ強さを身につける

 サミットは4月20日、今期からスタートする3カ年の新中期経営計画「頂(イタダキ)2025」を発表した。MD改革やコストコントロール、DXの推進などに取り組み、2025年度に売上高3710億円、純利益83億円を目指す。言うまでもなく「サミット(summit)」は日本語で「頂上」の意だ。自社名を冠し、かつ前々中計、前中計で設定しなかった定量目標を据えたことからしても、決定量目標を定め今一度稼ぐ強さを身につける決意の新中計といえそうだ。

 この日、同社として4年ぶりとなる方針説明会に登壇した服部哲也社長(冒頭写真)は、二つの中計に沿って進めてきた過去6年間の取り組みを総括した。「従業員が自発的に働き、お客様にも『サミットに来るのが楽しい』と言ってもらえるようになった。単なるスーパー(SM)を超えた、生きがいを分かち合えるような店ができつつあり、以前より確実に『良い会社』になってきている」と服部社長は評価。一方で、直近の22年度業績が売上高3094億円、純利益39億円の減収減益だったことに触れ、「きちんと稼ぐことができなければ、単なる良い会社で終わってしまいかねない」と現状に対する危機感も口にする。

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