店舗とテナント構成の刷新で若い顧客層を開拓
2023年度のスタートを機に、イズミが成長戦略の軸を新店から既存店の活性化にシフトさせた。同社の中期経営計画では、当初、期間中(2022年2月期~26年2月期)に33店舗の新店を予定していたが、これを20店舗に縮小。代わりに既存店の活性化とM&Aやアライアンスによる事業拡大に方針を切り替えた。新規出店は、建築コストの高騰でリスクが高いため、収益性が高く、成功の確率が高い既存店の活性化に軸足を移すことで、売り上げ目標を確実に達成しようという戦略だ。
総額1億円以上の活性化の店舗数は、GMSが、今年度6、24年度12、25年度15。SMが、今年度9、24年度7、25年度7店舗を計画。これに伴い投資額も、新店が当初の790億円から840億円に減少。一方、活性化は270億円から570億円に増加した。また、電気代や仕入れ価格の高騰で、事業からの撤退を考える中小SMも増えると見て、M&Aにも積極的に取り組む方針で、投資枠も200億円を設定している。