付加価値商品販売で価格訴求の原資を獲得
「既存のお客様のロイヤルティーを向上させることと、新しいお客様を創造すること。この二つを同時に進めていきたい。そのための商品開発に力を入れる」
今年度の政策発表で山西泰明社長が打ち出したのが、集客力向上のための商品開発だ。
イズミのお客は、品質重視のシニア層が中心。そのため、高品質な商品を強化することで、顧客の囲い込みが進む。一方、今後の成長には、若い世代の取り込みが重要。この層は価格志向が強いため、価格訴求型商品の品揃えが求められる。そこで、粗利益率の高いオリジナル商品を開発し、既存の付加価値商品である「セブンプレミアム」とともにシニア層に訴求。そこで得た収益を原資に価格訴求型の商品を充実させ、若年層を取り込む戦略だ。その戦略商品として今年4月には、グループ初の惣菜のオリジナルブランド「zehi」(冒頭写真)を立ち上げた。