有力テナントを誘致し売り場の7割を刷新
中期経営計画の成長戦略を新店の出店から既存店の活性化に移したイズミ。その既存店活性化で成果を上げたのが、ゆめタウン廿日市(広島県廿日市市)だ。昨年4月に店舗年齢若返りの投資を実施、23の新店舗を導入したほか、直営を含め既存の21店舗も売り場拡大や場所の移動を行い、店舗面積の約7割を刷新した。その結果、活性化直後の昨年5月から今年2月末までの売上高は前年同期比118%と、全店平均の104%を大きく超え、会員数も110%と、こちらも全店平均(102%)を上回った。
ゆめタウン廿日市が活性化で力を入れたのは、周辺も含めた地域からの若い客層の取り込みだ。 廿日市市は、広島市のベッドタウンの位置づけで、住民は、広島市内まで買い物に出かける傾向が強い。そこで足元の若い世代を取り込み、売り上げの底上げを図るとともに、山口県岩国市も含めた周辺地域からの集客も図り、お客の構成比を、それまでの足元7割、周辺地域3割から、足元6割、周辺地域4割とする目標を掲げた。