日本酒類販売が2022年10月にグランドオープンした、日本酒を軸に物販と飲食を併設した初の直営店「Shop・Cafe & Bar TASU+(タスプラス)」が好評だ。同直営店は、同社創業の地である東京・八重洲の「東京ミッドタウン八重洲」地下1階に出店した。店舗の広さは約30坪で、東京駅と地下で直結した施設で日本酒を中心に、麹を使った酒に関わる料理などを提供することで、お客が楽しめる体験型の店となっている。また東京ミッドタウン八重洲のグランドオープンである23年3月に合わせてさらに力を入れていく構えだ。

「日本酒復権」をテーマに掲げ、タスプラスの店名は商品を仕入れて販売するだけでなく、日本酒の造り手の想いや飲み方の工夫、料理との相性など様々な価値を足して、お客に楽しんでもらいたいという想いから名付けた。タスプラスでは多彩な日本酒を揃えたカフェのようなバーとなっており、主に20~40代の女性をターゲットに日本酒の魅力を伝える。オシャレな雰囲気の中でおいしくてヘルシーな料理やデザートと一緒に日本酒を楽しめることで、日本酒ファンを広げることが目的だ。また「お客様とメーカーをつなぐ」をコンセプトに、物販、飲食、多目的イベント、プロモーションなどモノだけでなくコトを提供する同社のビジネスの拠点として展開を広げていく。

 カウンターのスタッフは、22年のMr SAKEのグランプリに輝いた山﨑友輔氏や、日本酒専門店で数多くの経験を重ねた野中希良那氏が担当し、本格的な日本酒と日本酒カクテルの世界を堪能できる。日本酒ワールドとして、度数・味わい表現・値頃感に加え、わかりやすい味わいのチャートを表示。小容量サイズで少しずつ楽しめる日本酒、日本酒を使った優しいカクテルなども楽しめる。それに合わせた料理の提案では、人気の塩糀サーモンのキッシュ、甘酒ソフトクリームのほか、甘酒を使った優しい味わいの様々な料理を提供。そのほか、蔵元やイベント団体などとコラボしたワークショップや、新商品のお披露目会、有料試飲会イベントなど、大型モニターを使ってのイベントも可能となっている。

日本酒を楽しめる料理や麹を使った酒に関わる料理を提供している