イオンタウンは12月2日、大阪府豊中市にイオンタウン豊中庄内をオープンする。イオンタウン豊中庄内は、敷地面積8761㎡、総賃貸面積5794㎡。鉄骨造2階建てで、ダイエーが運営する「イオンフードスタイル豊中庄内」など16の専門店が入居する。基本商圏は車で5分圏の約3万2000世帯、人口6万人を想定。開業後の目標来客数は平日8500人、休日1万2000人、年間350万人を目指す。

 イオンタウン豊中庄内は、阪急宝塚本線大阪梅田駅から約10分の庄内駅の徒歩圏内にある阪急バス本社跡地に立地。国道176号線と府道三国塚口線に隣接し、公共交通機関や車での来店も便利な場所にある。

「都市型NSC」(イオンタウン加藤久誠社長)と位置づけられたイオンタウン豊中庄内のコンセプトは、「『コモディティ』と『食・サービス』のワンストップSC」。テナントには飲食店6店舗のほか、日常使いに対応し、物販ではドラッグストア「ウエルシア薬局」、メガネスーパー、ペットショップなどが入居している。

 核テナントのイオンフードスタイル豊中庄内は、30~40代のファミリー層がターゲット。SCのアクセスや立地の良さを生かした店づくりを進める。青果売り場では近郊野菜やオーガニック野菜などを品揃え。鮮魚売り場では島根の漁港と提携し、直送の生魚を対面で販売。鮮魚素材を生かした「魚屋の惣菜」(約15SKU)、「魚屋の寿司」(約25SKU)などを取り揃える。精肉売り場ではニーズが高まっている焼肉を充実させたほか、冷凍肉も強化する計画だ。

 惣菜売り場は、ダイエー独自のローストビーフやピザなどを取り扱う。店内で焼き上げたパンを販売するインストアベーカリーでは、「直近開業した2店舗で好調」(ダイエー西峠泰男社長)であることから豊中庄内でも注力したい考え。需要が拡大している冷凍食品については、地域最大級の約940品目を販売する。

 ダイエーは今期新店を4店舗計画しているが、このうちイオンフードスタイル豊中庄内を含む3店舗は10月から連続出店だ。西峠社長は「これら3店舗がダイエーの試金石となる。成功モデルをつくり上げて次につなげたい」と意欲を示した。