公共施設やデイサービスも入る官民連携の商業施設

「なんとしてでも成功させたい」。イオンタウンの加藤久誠社長がそう語るのは、4月23日、千葉県旭市に開業した地域連携の新たな商業施設、イオンタウン旭だ。

 同SCは、旭市が進める官民連携のコミュニティー拠点「みらいあさひ」の中核施設の一つ。みらいあさひは、人口減少、少子高齢化が進む中で、診療圏人口100万人の総合病院「国保旭中央病院」を医療連携拠点に、道の駅「季楽里あさひ」を農業交流連携拠点に、そして商業施設の「イオンタウン旭」を中心として、同市ならではの魅力やライフスタイル、安心と生きがいのある暮らしを提供することを目指している。来年度にはSCの隣接地に特別養護老人ホームが開設予定で、将来的には高齢者住宅や移住者住宅などの開発も計画されている。まさに新たなまちづくりだ。

 イオンタウン旭の敷地面積は約2.5万㎡、延べ床面積約1.5万㎡、総賃貸面積約1.2万㎡。2階建ての商業施設の中核となるのは、1階のイオンリテールが運営する「イオンスタイル旭中央」。同じく1階に千葉県で最大店舗となる良品計画の「無印良品イオンタウン旭」が入るほか、17の専門店が入居する。

 さらに2階には旭市の多世代交流施設「おひさまテラス」、そしてイオンスタイルと無印良品の間には、地元で介護事業を営む楽天堂の「デイサービスわだち」「シェアキッチンめとはな」もオープンする。公共施設にデイサービス。いずれも従来のイオンタウンには見られなかった光景だ。

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