ウクライナ戦争にエネルギー高騰、記録的干ばつによる国内農作物の不作などで、春以降フランスは食料価格上昇が続いている。こうした状況を受け、食品スーパー(SM)でなく、ハードディスカウンターや激安朝市で買い物をする消費者が増えているが、最近「無駄ゼロ」戦術でSMの巻き返しが始まった。
フランスでは2016年に「食品廃棄禁止法」が施行され、400㎡以上のSMは、賞味・消費期限が近く、廃棄される可能性の高い食品を慈善団体に寄付することが義務付けられているが、最近は、寄付以外の食品ロス対策も登場している。その一つが見切り品コーナーの設置だ。