大和ハウスグループのフレームワークスやMujinなど8社は、今年度の経済産業省公募事業「流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業」で、物流施設における自動化機器(ロボット)の制御・管理システムに係る標準化などに共同で取り組む実証実験が採択されたと発表した。

 8社の実証実験は、物流施設のロボットの制御・管理と形状が異なる段ボールケースの標準化、荷主や物流事業者など複数事業者間で標準化の検討活動を進めるもの。ロボットの制御・管理標準化は、物流施設におけるロボット導入では既設の上位システムなどとの連携で必要なソフトウェアなどのカスタマイズにかかる期間短縮や人件費の抑制、稼働までの期間短縮やコスト低減が期待される。実証実験では、アーム型ロボットを用いたデパレタイズとかご車積み付けを対象に制御・管理の標準化を図る。

 段ボールケースについては、荷役負荷の高い清涼飲料が対象。ロボット把持が比較的難しいとされる特定の大型飲料包装ケースで実証実験することで、ロボット導入を拡大するための標準的な包装仕様の設計を目指す。