日本加工食品卸協会は10月12日、協会の賛助会員であるメーカー各社に対し、パレット積み付け上のはみ出し(オーバーハング)に関する改善依頼の要望書を送付したことを明らかにした。

 協会によると、一部のメーカーでパレット納品される商品にオーバーハングがあり、庫内の安全管理上、問題があるとの報告があったことから調査を行ったところ、一部の飲料製品を中心に広くオーバーハングが認められたという。

 協会側は、メーカー側の社内基準で一定の考え方に基づきオーバーハングを許容している企業があることは承知しているとしつつも、重量によってはオーバーハング部分から凹みが生じ、最悪は荷崩れを起こしかねないとして、庫内安全性の確保の観点から是正を強く要望するという。

 なお、今年4月に「加工食品分野における外装サイズ標準化協議会」で出されたガイドラインでは、パレタイズド貨物(T-11型パレット)について、パレットの平面寸法は1100mm×1100mm、最大平面寸法は流通過程における湿気や圧縮荷重の影響による包装貨物の胴膨れも考慮し、1060mm×1060mmとしている。なお、段ボールの強度が高い場合や、積み重ね段数が少ない場合などを考慮し、最大平面寸法を1060mmから最大1100mmの間で、それぞれの企業の技術基準を定めながら設定することも可能としている。(写真はイメージ)