PALTACの2023年3月期は売上高が1兆1041億円(前年同期比5.6%増)、営業利益244億円(同5.6%減)、経常利益274億円(同4.2%減)の増収減益となった。
売上高は人流の復活による需要拡大によって過去最高を更新。化粧品が同7.9%増、医薬品が同14.4%増、健康・衛生関連品が同9.9%増と売り上げを押し上げた。その一方で人件費や電気代の増加、さらにカワチ薬品専用の栃木物流センターの新設費用の投資などが利益を押し下げた。
取引先では売上構成比の6割以上を占めるドラッグストアが5.3%増、その他ディスカウントストアが8.5%増、コンビニが12.6%増、GMSが9.9%増と、ホームセンターを除いて各業態とも売り上げを伸ばした。
24年3月期までの3カ年中期経営計画は基本方針を変更しないが、発表時に掲げた数値内容を修正。中計策定時と異なる市場環境を踏まえ、24年3月期の売上高を当初計画比170億円増の1兆1420億円とした。一方、原材料やエネルギー価格、電気代の高騰により、営業利益は当初計画から25億円下方修正した。