セブン&アイ・ホールディングスと関西が地盤の食品スーパー万代の業務提携が2021年に解消していたことがわかった。

 両社は15年3月に締結した業務提携で、食品小売分野における物流、人材開発、商品共同開発などの協力関係構築をはじめ、両社が持つ経営ノウハウを活用した地域に根ざした店づくりの推進、ポイント・決済など金融関連サービスにおける連携などを進めることで合意。セブン&アイは関西地域における食品小売り分野の強化を目指し、資本提携も視野に入れていた。

 しかし、業務提携締結以降は、万代が惣菜工場を立ち上げる際にヨークベニマルの協力を得るなどの交流はあったが、イトーヨーカ堂の関西での店舗数が少ないこともあり、当初想定していたほどの相乗効果が得られなかったことから解消に至ったという。

 万代は昨年7月、エイチ・ツー・オーリテイリングと包括業務提携を結んでいる。