不採算取引の見直しを進め売上総利益率を改善

「収束に向かうだろうと見ていたコロナの影響が想定以上に長引いた」。三井食品の業績回復が立ち遅れている。2022年3月期の売上高は前期比97.2%の6643億円、経常利益は同32.1%の5億円にとどまった。

 冒頭の柴田幸介社長の言葉通り、コロナの感染拡大でコンビニ、卸・外食(業務用)の回復が遅れたことが響いた。同社は2業態の売上構成比が全体の4割超を占めるため、業績へのインパクトが出やすい。前期、人流の制約を受けたコンビニの売上高は、その前の期と比べて4.9%落ち込んだ。一方、業務用は1.8%伸びたが、その前の期が2割減だったため、復調にはまだ遠い状況がある。

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