アフターコロナを見据え、百貨店・ショッピングセンター(SC)の構造改革が急ピッチで進んでいる。実店舗ではこれまでにない発想のテナントや体験型売り場などを誘致、これにネット販売やOMO戦略をかけ合わせ、旧来型のビジネスモデルを変革しようと各社が手を打ち始めている。この2年間の苦境を経て、百貨店・SCはいかに生まれ変わろうとしているのか。全4回の連載で百貨店・SC変革の「今」を追いかける。(第3回)

キュレーターが商品を提案ソーシャルギフトにも対応

 今年4月29日、高島屋新宿店、2階入り口のすぐ横に、ショールーミングストア「Meetz STORE(以下、ミーツストア)」がオープンした。50坪ほどの売り場は、壁面の棚も中央の平台もすべて白で統一され、そこに、食品から化粧品、雑貨類まで、生活関連の商品、約60点が並ぶ。店舗といってもここでは商品を販売しておらず、購入する場合は、商品の前にあるQRコードを読み込み、オンラインストアにアクセスして注文する仕組みだ。

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