セブンイレブン・ジャパンは7月4日、淹れたてコーヒー「セブンカフェ」の味を3段階から選べる新機能を追加したと発表した。定番のホットコーヒー、アイスコーヒーを購入する際、「軽め」「ふつう」「濃いめ」の三つの中から選べるようになる。

 マシンのプログラムを調整することで、全国で一律に開始する。濃度によって豆の使用量はほぼ変えず、抽出方法などで味を変える仕組み。園田康清 商品本部デイリー部FF・冷凍食品シニアマーチャンダイザーは、「セブンカフェを購入するお客様の5人に1人は同日に2杯以上購入するというデータがある。またコロナ禍を経て、外出時の移動中に飲む以外にも、家の中で飲むシーンが増加した。幅広いニーズに対応できるよう、今回の変更を加えた」と狙いを語る。

園田康清 商品本部デイリー部FF・冷凍食品シニアマーチャンダイザー(右)

 セブンカフェは同日、2013年の発売開始以来の値上げを実施し、約10~20%価格を引き上げた。付加価値向上に向け、この度焙煎工程も見直し、従来の3段階焙煎から4段階焙煎に切り替えることで、より奥行きのある味わいを実現している。園田シニアマーチャンダイザーは、「味を選べる機能は以前から検討していたが、結果的に値上げのタイミングと重なった。今回の仕様変更でお客様に値上げ以上の価値を感じていただきたい」と語った。