看板商品開発で攻めに転じた

 日本で最もクリームパンを売っている企業ではないか。それだけの販売量をファミリーマートが達成した。今年3月の発売から8日間で220万食を突破。2カ月後には1000万食に到達し、同社のパン史上最大のヒットを記録したのだ。同じパンでも、昨年はカレーパン・メロンパンの累計販売数が史上最速、最大の販売数を達成したが、その記録を早くも塗り替えた形だ。

 ファミリーマートはコロナ2年目の前期、看板商品の育成に最も注力した。他社がワンストップの品揃え強化の動きを見せる中で、それはなぜだったのか。塚本直吉・取締役専務執行役員商品本部長は、「消費者がコンビニらしい商品を求めていると再認識したから」と明かす。

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