会員制業務用スーパー「メトロ」(本社:ドイツ・デュッセルドルフ)は、欧州ほぼ全域とモロッコ、ロシア、インド、中国にも事業を広げるグローバル企業(日本からは2021年10月末に撤退)だ。
世界的な企業の例に漏れず、メトロもSDGsを掲げ、その実現に注力。「持続可能なタンパク質」「食の無駄削減」「オーガニックと環境負荷の少ない食材」「ダイバーシティと社会的に弱い立場の人の雇用」「原料の調達」「温暖化対策」「人権」「プラスチック・容器包装材削減」を中心に据えた取り組みを実施している。自社ブランド製品とノーブランド製品のうちメトロの所在地が記載されている製品が対象だ。
「使い捨てプラスチックについての方針」では、可能なものは使い捨てから再利用できるモデルに切り替え、それが不可能な場合はたい肥化できるかリサイクル可能な素材に切り替える方針で、25年末までに従来の使い捨てプラスチックの廃止を目指す。再利用促進のため、メトロ・フランスではLoopとの提携も始めた。紙または木製の製品や容器包装は、国際森林認証制度のFSCか、加盟国の森林認証を貿易上認め合う制度であるPEFCの認証を受けたものを採用。ドイツのメトロが取り扱うハーブの袋は、21年1月にプラ袋からFSC認証付きの紙袋に変更された。