イトーヨーカ堂は1月20日、今年のバレンタイン商品に関する説明会をオンラインで開催した。

 バレンタイン市場は頭打ちの状況が続いてきたことに加え、2021年はコロナ下でいわゆる「義理チョコ」需要が大幅に減少。バレンタイン当日が日曜日だった影響もあり、前年比20%減と大きく落ち込んだ。一方、ヨーカ堂は「『自分へのご褒美』や友達や家族など身近な人に高価格商品をあげる『自家需要』への対応にシフトしたことで、16年から前年を上回っており、21年も同105%と大きく伸長した」(グロサリー部銘店・食品ギフト担当マーチャンダイザー<MD>の荒幡淳氏)という。

 今年は、チョコレートの美術館「MUSÉE du CHOCOLAT(ミュゼ・デュ・ショコラ)」をテーマに据え、高価値商品への挑戦と社会貢献や環境配慮への取り組みを盛り込んだ。高価値商品への挑戦は、「競合各社に負けない新規ブランド導入」「限定高単価品、ネット通販の取り組み」「手作りキットの取り組み」を実施。新ブランド導入では、昨年に比べて有名ブランドや専門店などをはじめとした2000円以上の商品を約7割増の77品(昨年比33品増)、バレンタイン合計の取扱商品を約2割増の940品(同129品増)取り揃えた。

 今回、初めて取り扱う商品として訴求するのが、フランスの有名なショコラティエ・パティシエのミッシェル・ブラン氏監修の8アイテム。このうち「ミッシェル・ブラン・ジャポンショコラアソート12」(税込み2592円)をヨーカ堂が先行発売する。また、ヨーカ堂限定商品として、豪華な5段の箱にチョコレートを詰め合わせた「リーガロイヤルホテル スペシャルショコラBOX」(同1万800円)も販売する。

 今年は、バレンタイン当日が月曜日であることから「配る需要」が大きいと想定。手作り商品では、材料に加え、シールやラッピングもすべて含めたセットの「30個作れるキット」(同1620円)も用意し、「手作り商品構成比の50%を目指す」(荒幡MD)計画だ。

 社会貢献での取り組みでは、障害者アートをパッケージに採用。障害者や高齢者などで通常の就業が困難な人たちにアーティストとして就業の機会を提供するプロジェクト「Heart for Art」のアーティストが描いた作品をパッケージに使用した「ハートフォーアート フルーツショコラアソート」(同2160円)も用意、売り上げの一部を福祉施設に寄付する計画だ。

 ネット通販の予約受付は、昨年11月5日から開始。ニーズの高さから12月までに注文全体の約4割が寄せられ、今年1月3日までの注文は前年比190%を記録したという。荒幡MDは、「お客様が喜ぶ商品を用意し、楽しく買える場を提供していきたい」と意欲を示した。

荒幡淳 グロサリー部銘店・食品ギフト担当マーチャンダイザー