すべての店舗を周辺住民が利用できる店へ変えていく
――コロナ禍が続く中で、食品価格が上昇しています。今年の個人消費をどう予測していますか。
永松 地域やそれぞれの置かれた環境によって、個人の状況は違いますのでね。経済性を求めるニーズと、味・品質やプチ贅沢を求めるニーズの両方があるとは思います。ただ全体的には、消費は昨年より活発になるんじゃないかと見ています。貯蓄が増えていますし、百貨店の数字なども上がってきていますので。やはり今まで買い控えをされていて、今年はその反動がかなり出るのかなと。もちろんこれはコロナの感染がそれほど広がらなければ、というのが前提ですけど。
――では今年も価格ではなく、あくまで価値志向型の商品開発に力を入れていく。
永松 我々店舗が小さいので、おいしいものや目新しいものを常に開発してこそお客様に利用し続けていただけると思っているんですね。最近はこれに健康を加えているんですが、皆さんもう巣ごもり生活に飽きておられる。またコロナも少し収まっていますので、今年は昨年以上においしさと健康、ワクワク感にフォーカスしてやっていこうと。それで今、朝食でのご利用を想定した出来立てスムージーのテスト販売をしています。淹れ立てコーヒー同様、お店の専用マシンで野菜や果物をブレンドするもので、これを22年度上期中に5000店に導入する計画です。