業界5位の大手ホームセンター・アークランドサカモトは11月29日、同社の100%連結子会社であるビバホーム(旧LIXILビバ)との合併に向けて検討を開始すると発表した。

 アークランドサカモトを存続会社、ビバホームを消滅会社とする吸収合併方式で、本合併後ビバホームは解散。ビバホームが有する全ての権利関係をアークランドサカモトが承継する。「本社所在地、商号、屋号等については今後検討してまいります」(アークランドサカモト)としており、今後の討議によっては「ビバホーム」の看板が掛け替わる可能性もある。

 アークランドサカモトは2020年11月にビバホームを完全子会社化。その後は組織の一本化ではなく、ホールディングス体制への移行を目指していた。

 しかし、21年4月からアークランドサカモトの取締役がビバホームの取締役を兼務、両社のシナジー最大化に向けて取り組む中で、「部門毎の人事交流・協業では不十分」(同)との認識に至ったという。「ビバホームを合併し組織を一つとする方がホールディングス会社を設立するよりも、両社のシナジー最大化にスピード感をもって取り組めると同時に、経営効率も改善できる」(同)との判断から今回の合併検討を決めた。なお、合併契約締結日は22年3月予定、効力発生日は同年9月予定としている。 
 
 アークランドサカモトは10月1日現在、ホームセンター「ムサシ」38店、「ビバホーム」106店を展開している。

詳しくは激流2022年2月号「流通業界2022年全予測」の特集「ホームセンター」に掲載