緊急事態宣言が解除されても、家飲み需要は堅調のようだ。消費者の購買データ分析を行うTrue Dataが発表したドラッグストア、食品スーパー(SM)の販売動向によれば、10月も引き続き酒類が好調で、SMでは、「氷」「スピリッツ」「リキュール類」が、ドラッグストアでは、「スピリッツ」「リキュール類」「ビール」が前年同月比で2桁伸長し、TOP20にランクインした。

 また、10月前半は、暑い日が続いたこともあり、アイスの売り上げも好調に推移。SMでは、ファミリーパックのアイス(プレミアムを除く)が同16.7%増、単品のアイス(プレミアムを除く)が同14.4%増となった。ドラッグストアでも、ファミリー用が12.3%増、単品が10.6%増といずれも2桁の伸びを記録した。

 こうした「ウチ消費」が引き続き堅調な一方、外出自粛の緩和により「ソト消費」にも好調なカテゴリーが登場している。外出する機会が増えたためか、「チューインガム」が好調で、ドラッグストアでは同23.8%増、SMでは同10.5%増と、2桁で伸長。食品以外では、ドラッグストアで、「制汗防臭剤」が11.4%拡大した。また、肌が乾燥する季節を迎え、「ボディローション・クリーム」も13.2%増加している。

食品スーパーでは、スポーツドリンクや飲料に加え、水、凍り、リキュールなど、家飲み用の商品も好調
ドラッグストアでも家飲み用商品が好調だが、制汗防臭剤やボディローション・クリームも伸びている