天然資源ではもう需要に対応できない

 ――水産資源の減少が言われて久しいですが、直近の状況は。

 有路 海流や水温分布の関係で部分的に回復している魚もありますが、トータルで見た水産資源の総量は今もずっと減少しています。1番大きな要因は言わずもがな人間による漁獲。自然界には本来環境容量というものがあり、1度魚が少なくなっても餌があればまた一定量までは増えるはずなんです。でもその間漁獲を例えば100年やめてくださいと言っても無理ですよね。だから今後もちょこちょこ獲れたとしても回復に向かうことはない、むしろ獲った分だけ減っていくという状況が続くと見ています。

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