玄関と店前の両方で手指消毒確かな効果と速乾性・使用感にこだわった手指消毒ローション

 サラヤは医療・食品・公衆衛生など厳しい衛生管理が求められるプロの現場に向けた手指消毒剤を開発・供給してきた感染対策の専門メーカーである。その同社がコロナ慣れで停滞感が出てきた手指消毒の実施率向上に乗り出した。新型コロナに対する効果的な感染対策として普及した手指消毒だが、「手がベタつく」「手肌が荒れる」など使用感に対する不満が増えたことが、手指消毒実施を減らす一因であることが分かった。こうした課題に対し、サラヤは新たに開発した成分配合技術を生かし、確かな効果と速乾性・使用感の良さにこだわった「手指消毒ローション」という新ジャンルの「アルソフト 手指消毒ローション」(本体250ml、携帯用60ml、480ml詰替用)を7月に発売した。サラヤ独自の「うるさら処方」(特許申請中)によって、サラッととろけるローションのような使用感を実現。手に取るときにはジェル状で飛び散ることがなく、塗り広げることで液体へと変化してベタつかず、毎日の消毒習慣を快適にするのだ。

 山田哲取締役コンシューマー事業本部本部長は、「毎日頻繁に手指消毒をする医療従事者の要望から、有効性が高く刺激も少ない手肌に優しい処方を長年研究してきた。その一つとして、サラッとした使い心地で繰り返し使ってもベタつかない『うるさら処方』を実現しました」と説明。手肌にやさしい二つの保湿成分「グリセリン」「ミリスチン酸イソプロピル」を配合し、消毒を繰り返しても手肌をいたわる。家庭用であっても消毒の効果にこだわり、高濃度アルコール80%でしっかりウイルス・細菌を消毒。新型コロナなどのエンベロープウイルス(脂質性の膜があるウイルス)やO157などに対する有効性も外部研究機関で確認済みで安心だ。続けて、山田本部長は、「昨年はアルコール消毒剤の品薄のため、アルコール濃度が低く、使用感の悪い海外製品や粗悪品などが出回り、『においがきつい』『ベタつきがあり気持ち悪い』と消費者の中に悪い印象を与えてしまった。その結果、小売店や飲食店など店舗入口に置いてあっても使わない方が増えた。そこで当社ではジェル状で液が垂れず、無香料で速乾性のある使用感の良い日本製の手指消毒ローションを提案。自宅の玄関や店舗入口の来店客向けなど幅広く置いて使用してもらい、改めて感染対策に有効な手指消毒の実施率を引き上げたい」と意気込みを語った。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから