宅配クライシスの反省から生まれたLCC宅配

 セイノーホールディングス(HD)がこれまでにない宅配サービスでラストワンマイルの課題解決に乗り出している。コンセプトはずばり「置き配100%のLCC宅配」。手掛けるのはセイノーHD子会社のココネットほか4社が出資するジョイントベンチャー、LOCCO(ロッコ)だ。

 同社の立ち上げの背景には、2017年前後に勃発した「宅配クライシス」への反省、そして今後の物流維持に対する危機感がある。LOCCO社長の関谷文隆氏は、「荷物量の増加に対し、運び手が追いつかない状況は今も続いている」と現状を指摘。その上で、「現場の負担を減らし、気持ちよく運んでもらうにはどうしたらいいか。またお客様にもっとストレスなく受け取ってもらうにはどうしたらいいか。これを実現する新しいサービスを模索していた」と語る。

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