宅配需要の急拡大で加盟店が1年間で2.6倍に

 コロナ下の宅配需要急拡大を追い風に利用者が急増しているのが、デリバリー総合サイト大手の出前館だ。アクティブユーザー数は昨年5月末の370万人から1年間で652万人へと1.8倍に増加。加盟店も昨年8月の3万店から今年7月には8万店と2.6倍になっている。中でも加盟店に代わって料理を配達する「シェアリングデリバリー」(宅配代行)は今年5月末時点で流通総額が前年同期比4倍、加盟店数が6.6倍と急成長を遂げ、6月には全国47都道府県へのサービス展開を達成した。シェアリングデリバリー本部シェアデリ戦略推進部の森山海太部長は「配達代行事業が全社の成長を大きく牽引している」ことを強調する。

シェアリングデリバリーは出前館が加盟店に代わって配達する仕組みだ

 出前館が加盟店向けに提供するサービスは、出前の注文の受け付け代行と宅配代行の二つ。出前の受付だけを利用する加盟店に対しては、商品代金の10%をサービス料として徴収し、宅配代行まで利用する加盟店からは、さらに商品代金の25%を別途徴収する。また、出前館の宅配代行を利用する消費者からも、注文金額800~1500円で420円、1500円以上では370円の配達料を徴収している(最低注文金額は800円)。

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