配達要員は社員、アルバイトを直接雇用

 ラストワンマイルを担う企業に異色のプレーヤーが登場した。2019年8月設立のエニキャリ(anyCarry)。デリバリーのシェアリングプラットフォームを運営する会社だが、通常ここでは、メディアサイトを立ち上げ、そこにレストランなど飲食業が出店するモール型出店形式を取る。エニキャリもそれはやっているが、営業本部執行役の大石平氏は、「それは本丸ではない」と明言。「事業者などの、自社のデリバリーサイトを立ち上げたい、あるいは、自社サイトやアプリはあるからデリバリー機能を持ちたい、デリバリー機能を効率化したいといった依頼に応えることがうちの特徴。そのための配達員を抱えている」と言う。

 様々なニーズに応えるエニキャリだが、そのビジネスモデルは、お客からの「すぐに届けてほしい」に応えるクイックデリバリーサービスの構築にある。配送には、自転車、もしくはバイクを使い短距離配送を行う。飲食の料理なら30分以内。丸善ジュンク堂書店の書籍なら最短45分で届ける。配送エリアは、都内山の手線の内側。港区、渋谷区、新宿区、文京区、千代田区、中野区などとなる。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから