日本生活協同組合連合会(日本生協連)の新しい代表理事会長に土屋敏夫氏が就任した。土屋氏は、1957年生まれの63歳。コープみらいの出身で、2019年から日本生協連の副会長を務めていた。7月15日に都内で開かれた就任会見で土屋新会長は、「格差や貧困の拡大、少子高齢化など困難な課題が山積しているうえ、新型コロナの脅威もある。生協は、助け合いの組織として地域の課題に向き合い、事業・活動を通じて組合員の願いを実現してきた。今後も、多くの組合員とともに世の中に一歩先んじた社会的課題の解決に取り組んでいきたい」と抱負を語った。
就任会見では、21年度の事業計画と活動方針も発表された。昨年度は、巣ごもり需要の急拡大に購買事業の供給が追い付かない、対面での活動ができないなど、コロナ禍による問題点が浮き彫りになった。そこで今期は、主要な四つの課題を明確化した上で、購買事業のバリューチェーンの見直しや組合員活動の運営の在り方の見直しなどに取り組む。