オンライン事業を新たな収益源に

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)のデジタル改革が一段と加速している。これまではカスミで取り組みが先行していたが、今期はいよいよマルエツ、マックスバリュ(MV)関東への本格展開を開始。投資を傾け、デジタルをグループのサービス基盤として確立、アフターコロナで抜きん出るための体制づくりを進めている。

 中でも今期、需要が増えるオンライン購買の強化策として注力するのが、「オンラインデリバリー イグニカ」の拡張だ。これはネットスーパーを強化した同社独自の仕組み。順次、従来のネットスーパーから切り替えを行っている。同名のアプリかブラウザー経由で注文ができ、受け取り方法は自宅配送のほか、一部店舗ではドライブスルーや店外から直接入るピックアップルームなどでの受け取りが選べる。品揃えも豊富だ。店舗で扱う商品はもちろん、オンラインデリバリー専用に開発したミールキット「イータイムシェフ」を取り揃えるほか、今年3月にはアイリスオーヤマの家電・調理器具を扱うネットショップを開設。さらには全国の地酒も取り寄せられるなど、生産者から消費者への直接販売(DtoC)もにらんだラインロビングを進めている。

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