ネットとリアルを合わせてお客とシームレスにつながる
「ECにアプリを活用」。ライフコーポレーションのネットスーパーがステップアップの手がかりを掴もうとしている。株式会社10X(テンエックス)と組み、初の仕組みとなるモバイル版ネットスーパーアプリを導入し、従来型の殻を脱け出そうというのだ。10Xは、創業が2017年6月、社員数18名の若い会社だが、チェーンストアEC垂直立ち上げプラットフォーム「Stailer」を事業の中核に据え、ネットスーパーアプリでは、すでにイトーヨーカ堂や食品スーパー・フレスタへの導入実績がある。
ライフがネットスーパーを開始したのは11年、スーパー業界の中では早いスタートだった。この10年の積み重ねを一変させる事態が生じたのは、周知のコロナ特需。外出自粛で需要が急増。売り上げは多い時には200%以上の伸びを示し、前期(21年2月期)は前年比150%で着地は確実という。単月での黒字化も達成。今後もネットスーパーの伸びは必至と見て、それをしっかり取り込む対応策の一環がアプリの導入というわけだ。