移動自粛、飲食店への時短営業要請が各地に広がる

 コロナ第3波の勢いが止まらない。1日あたりの国内陽性者数は12月に入っても最多を更新し続け、同12日には初めて3000人を突破。17日には東京都だけで最多となる822人の感染が確認された。重症者数も急激に増えており、16日に600人を超えた。国内で重症者が400人を超えたのは11月25日、それからわずか3週間で1.5倍に増えたことになる。

 予兆はあった。11月には北海道で感染が拡大し、3連休前の20日には新規感染者数が過去最多となる304人を記録。同様にこの3連休の前後から、東京、大阪、兵庫、千葉、愛知で連日、1日あたりの感染者数が過去最多を更新。さらに12月3日には大阪府が重症病床の使用率が6割を超えたことから独自の医療非常事態宣言を発出。府知事が府全域に不要不急の外出自粛を呼びかけたことを受け、翌日には近隣の京都府、和歌山県なども大阪への往来自粛を要請する事態に発展した。医療従事者も不足しており、北海道旭川市、大阪府が自衛隊の医療チームの派遣を依頼するなど、日増しに医療現場が逼迫の色を濃くしていった。

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