唯一異常値が続く食品スーパー
新型コロナウイルスの影響が深刻度を増している。3月の業態別既存店売上高前年比から読み取れるのは、2月にも増して異常値が続く食品スーパーと、外出自粛による休業、インバウンド需要喪失による外食、百貨店、専門店の急激な落ち込みだ。
食品スーパー(SM)は左の表を見る限りヤオコーの12.9%増が突出しているが、首都圏のSMに限ってみれば、ベルク15.0%増、マルエツ10.6%増、いなげや9.9%増と地方のSMよりも総じて伸びが高いのが特徴だ。3月は先行き不安から買いだめ行動が散見されたが、25日に小池都知事が発した「感染爆発の重大局面」がダメ押しになったと見られる。