居酒屋が復調し外食回帰本格化の気配
「第7波」のピークアウトでコロナの感染状況は小康を保った9月。昨年度は9月中も「まん延防止等重点措置」が広く発令されていたため、今年はその反動が出ている。
コロナ不況業種は前月に引き続き増収基調だった。百貨店の売上高前年比は取り上げた大手5社揃って大幅なプラス。台風の影響で臨時休業や営業時間の短縮を実施したところもあったが、高額品が好調を維持し全体を牽引した。またコートやブーツなど秋冬商材もよく売れた。一方で、コロナ前(2019年度)と比較した参考値では各社8月よりも減少幅が拡大した。要因としては、増税前の駆け込み需要で19年9月の売り上げが急伸した反動が考えられる。が、ここ数カ月、百貨店のコロナ前比は足踏みの状況が続いており、コロナからの持ち直しに一服感が生じている印象もある。