ベトナム国内で最大の多国籍小売企業となったタイ・セントラルリテールがさらなる成長を模索している。2012年にベトナムに進出したバンコク上場企業セントラルリテールは、昨年取引総額12億ドル(約1267億5000万円)を達成。今年6月には5カ年計画を発表、ベトナム国内全63省・市中、現在39の省・市で事業を展開しているが、これを55に拡大する。同時にハイパーマーケットや食料品店、スポーツウェア、電化製品、コスメなどの専門店のネットワークを構築する意向を示した。

 ベトナムにおける同社の成功の礎石は、16年に衰退傾向にあった「ビッグC」(スーパーマーケットおよびハイパーマーケット)をフランス系カジノグループから11億4000万ドル(約1200億円)で買収したことだ。その後4年間で「ビッグC」をよりモダンで活気ある事業へと変革したほか、最近は赤と白のロゴが特徴的な新ブランド「ゴー!」も開発。現在は「ビッグC」の「ゴー!」への転換を進めている。

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