従来の成功パターンが崩壊、1等地の店から淘汰の対象に
外食の閉店の連鎖が止まらない。新型コロナウイルス拡大により、かつて飲食店経営の競争の軸だった好立地への積極出店、人手の囲い込みが逆に経営を圧迫。体力がない中小企業が苦しいのはもちろん、むしろこれまで着実に規模を拡大してきた大手チェーンほどダメージが大きく、大量閉店を余儀なくされている。この上期に発表された閉店計画を列挙するだけでも、ジョイフルが約200店閉店、コロワイドが2020年9月までに196店閉店、吉野家ホールディングス(HD)が21年2月までに国内外最大150店閉店、ペッパーフードサービスが114店閉店、チムニーが72店閉店、ロイヤルHDが21年12月までに約70店閉店、ワタミが21年3月までに65店閉店、三光マーケティングフーズが20年6月期中に40店閉店(済み)と惨憺たる有様だ。