消費増税後も売り上げ拡大、16カ月連続の前年超えを達成

 エブリイが着実に競争力を高めている。同社の既存店売上高は昨年3月から今年の6月まで16カ月連続で前年を上回って推移し、消費増税直後の昨年10月でも前年同月比103.7%を達成した。

 エブリイでは、消費増税の1年ほど前からプロジェクトチームを立ち上げ、対策を検討。その中で、「生鮮に磨きをかける」、「価格が価値になるものは競争力のある価格を打ち出す」という同社の基本方針を徹底する戦略を打ち出した。とくに消費増税で外食産業の需要が減るとみて、生鮮ではこのマーケットの取り込みに注力。鮮魚部門の寿司カテゴリーは、市場から仕入れた天然魚のネタを使うなど、商品の品質を向上させ、惣菜では、一番の売れ筋から品質を高めると同時に、売れている商品のバリエーションを増やした。その結果、寿司カテゴリーの売り上げは増税前の1.2倍に拡大、唐揚げ、弁当などの売れ筋商品も売り上げが大きく伸長した。もう一つの対策である価格訴求は、NBを中心に品揃えを絞り込み、メーカーから条件を引き出し、競争力のある価格で大量に販売する取り組みを強化。こちらも売り上げ拡大につながった。

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