新型コロナを契機に大変革のチャンス

 いなげやがこの数年の課題だった収益基盤の確立に、本腰を入れる。前期は減益見通しの崖っぷちに立たされていたが、新型コロナウイルスの影響による特需で一転、増益を果たした。今期は本杉吉員新社長の下、新たな中期3カ年経営計画を策定。ローコスト化にグループシナジーも効かせることで、収益力の強化を目指す。

 いなげやの2020年3月期決算は、営業収益が2542億円(前年比101%)、営業利益が23億円(同102.2%)と4期ぶりの増収増益となった。前期は天候不順の影響、販促の不発などから19年10月に業績の下方修正を余儀なくされたが、新型コロナの特需に沸いた2月以降は一転し、既存店売上高は2月が108.5%、3月は109.9%を記録。この2カ月間の売り上げ増が粗利額を大きく押し上げた形だ。

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