シニア層中心の客層から子育て層へシフトする

 3カ年中期計画の最終年度。いなげやは厳しい局面に立たされている。2022年3月期の業績は営業収益が前期比5.5%減の2514億円、営業利益が同49.5%減の35億円、経常利益同46.8%減の39億円、当期純利益は同41.8%減の24億円と減収大幅減益に沈んだ。土屋浩・執行役員グループ経営戦略本部担当兼経営戦略部長は「コロナ対応に時間を取られ、収束後を見据えた対策が打てなかった」と反省を口にする。前期、改装は前々期8店舗に対して11店舗と上回った。だが、その内容のほとんどがゾーニングの改装にとどまり、MDを大きく変えることができなかったという。

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