イオンのデジタル戦略の本気度を窺わせた取り組みが三つある。一つは何といっても昨年11月末に次世代ネットスーパーの構築に向けて、英国の「Ocado(オカド)」と提携したことだろう。オカドは食料品を中心に、オンラインで受注した商品を、フルフィルメントセンター(中央集約型倉庫)から出荷する独自の宅配システムを確立。倉庫内はAIとロボットを使い効率化が図られていることも特徴の一つだ。

 日本の小売業のネットスーパーのほとんどは店舗出荷型。コロナによる外出自粛で注文が殺到すると、商品供給、システム、配送がパンク状態となったことからもセンター型への期待は高い。残念なのは、中央集約型倉庫設立が2023年と大分先であることだ。ただ、昨年12月に新会社「イオンネクスト準備会社」を設立。バラット・ルパーニ氏(冒頭写真左から2人目)が代表取締役に就任、本格稼働に準備を進めている。

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